中学受験をご検討中の保護者の皆様、ご苦労様です。
特に、算数の学力(以下、偏差値)が上がらずにお困りの保護者様!
今回は、そんな保護者様に向けて『こうすれば偏差値が50から60に上がりますよ!』
…というお話ではありません。

違うんかーい!
え…ハイ。(ちょっと弱気)
確かにネットで検索していると、そんな景気の良い方法を発信している方々がいます。
どうしても越えられない壁が存在するから、偏差値が60に到達出来ないワケで。
その壁を越えられなかった日能研算数偏差値50台のムスメ、一方で壁を軽く越えた偏差値60台のムスコ。
二人の勉強を身近に見て来た結果、思考に大きな差があるコトがわかりました。
今回は、そんな二人の思考の差(脳内)をのぞき見るコトで、偏差値に差が開いた原因が分かるかな、と。
また、偏差値を上げたいお子様達の参考になればと思って、記事にしてみました。
ムスコの特徴をザックリ挙げると、下記4点ですね。
- 公式を丸暗記しない。
- 自力で考えて解こうとする。
- 『捨て問』にも果敢にチャレンジ?
- 自己採点しながら解き直しする。
上記について、深掘りながら解説していきますね。
ちなみに、ムスコは算数だけ偏差値60以上で、他の科目は…残念です。その点、ご了承ください。
では、行ってみましょう!
丸暗記せずに技を編み出す
例えば、平方数の暗記について。
二月の勝者 ー絶対合格の教室ー (4) では、黒木先生が次のような語呂合わせで生徒に教えるシーンが出て来ます。
(いいこ、いいこ ふじこ)
16×16=256
(いろ、いろ にこむ)
17×17=289
(いいな、いいな にはく)
ムスメの中学受験時も暗記するものだと思っていたので、何度も繰り返し喋らせて暗記させました。
一方、ムスコの場合です。
覚えさせようとしても覚えず、何をしていたかというと…
脳内で高速計算(以下、暗算)していました!
で、ここで終わらないのがムスコの脅威的なトコロです。
次のような技を編み出したのです。

平方数ってさ。100に十の位に2倍して一の位に2乗して足せばイイんじゃね?
ちなみに、誰に対してもタメ口のムスコ。

それって、例えば…16×16だと、どうなる?

100と10の位に6の2倍の12足して、6の2乗の36を足して、256!
つたない説明でしたが、要約すると、
16×16=100+120(10×6×2)+36(6×6)=256
と言いたかったらしいです。
これって、中学生で習う『展開』ですね。
(A+B)^2=A^2+2AB+B^2
ムスコは、この公式に当てはめて暗算していたのです。
塾で聞いたのか?ムスコ自身が発見したのか?私が以前に軽く説明したコトを覚えていたのか?
わかりませんが、そんな過程を経て記憶に定着したのか?今はスラスラ言える状態です。
今のは一例です。算数を『暗記科目』と捉えず、本質を理解しながら(楽しみながら)学んでいる様子ですね。
教えてもらうのを嫌う
自力で考えて解こうとする
どんな問題も、自力で解こうとします(算数のみですが(^O^))
時には、しばらく考えた末…やっぱり解けずに頭からケムリ出して、癇癪(かんしゃく)を起こすコトも。
で、隣で見ている私が解説しようとすると…

教えてくれって言ってねーじゃん!!
…と、怒られちゃいます(^_^;)
これじゃ、私が隣にいて勉強を見ている意味ないじゃん!って思っちゃうのですが、
基本的にはグッと堪えて静観しています。
自力で考えるコトのネガポジ
すぐに放棄して諦めるよりは素晴らしいと思うのですが、『解けるまで考える』のはチョットどうかな、と。
ウンウン唸って考えても、答えに辿り着かないコトは往々にあります。
個人的には、一定時間考えて解けなければ『あきらめ』も大事で、解説を見ちゃうのも一つの手段だと思ってます。
そうすれば、解けなくて癇癪を起こすより、効率よく勉強できるのに、と。
そんな話をムスコに言っても、聞き入れてもらえませんT_T
(ムスコに限らず)精神的に大人になれず、効率的に勉強できない点が、子供の学力の成長を妨げている気がします。
でも、ギリギリまで自力で考えて…答えまで辿り着けた時には、少し成長した感があるのも事実です。
相反するので、中々難しい問題ですね。
『捨て問』も果敢に挑戦!
『捨て問』って何?
『捨て問』とは、正答率が極めて低い問題で、
『これは捨てよう!(または、もし時間が余ったらチャレンジすれば良い)』と見極めて、解かないでおく問題です。
解くにも時間が掛かるので、ドツボにハマって大幅に時間ロスになってしまいます。
時間ロスすると、時間が足りずに後ろの方で解けたはずの問題も解けなくなる!という事態も。
そんな問題であっても、ムスコは果敢に挑戦するのです。
特に模試の最後の問題は、明らかに『捨て問』に分類されます。
誘導問題と呼ばれる形式の問題が多く、(1)の解(考え方)を使って(2)を解き、(2)の解を使って(3)を解く…みたいなイメージですね。
この最後の(3)が明らかに『捨て問』なワケです。
考えた形跡がわかる答案
ある回の模試の最後のパートについて、ムスコの答案を例に説明しますね。
(2)まで解答できれば十分ですね。正答率19%の問題が解けるだけで大したモンです。
でも、ムスコは果敢(無謀)にも(3)まで解くんですよ。
(今回も)結果は”❌”でしたが。
正答率も8%です。もし、これが解けたら偏差値70も狙えるようなレベルです。
で、(3)の解答を見ると…
惜しい!1足りない!!

”1”足すの忘れちまった!
チックショー!!
…と、帰宅するなり悶絶しながら悔しがっていました。
悔しかったと思いますが、答えに辿り着かなければ
”❌”は”❌”!
これが、算数の厳しいトコロです。途中の過程まで採点してくれません。
でも、こういう間違いを繰り返して、解けるようになっていくのだと思います。
私はいつも、『伸び代あるじゃん!ナイストライ!!』
…と、褒めてあげます♪
『捨て問』レベルの問題を解けるようになれば、偏差値70も夢じゃないからです。
チャレンジしないから偏差値50台のまま?
偏差値50だったムスメの場合、『捨て問』と判断し、白紙のまま手を付けなかったはず。
それはそれで合理的な判断だし、問題ないと思います。
で、間違い直しも『これは正答率8%だから解かないでイイや』と放置したままだったでしょう。
毎回のテストで捨て問をチャレンジするか否か?を繰り返すコトで、偏差値50と60に埋められない差が生じるのではないか?と推測しました。
ムスコの場合は、テスト中にトライして…あと少しで正解!まで追い詰めた問題。
テスト後に解答を見て、なぜ自分の答えが不正解だったのか?がその場で判るワケです。
すなわち、自己採点する過程でムスコは『捨て問』の解き直しをしているコトになります。
この作業を繰り返す中で解法を身に付け、次回テスト時の間違い防止策としてムスコの中でノウハウが溜まっていくはずです。
偏差値60を取れる要因はソコにあるのかな、と。
最後に
今回のおさらいです。ムスコが偏差値60以上になった要因は、下記4点ですね。
- 公式を丸暗記をせずに本質を理解しながら学んでいる。
- 自力で考えて解こうとする。
(ネガポジはあるものの、学力向上のチャンスとも言える) - 『捨て問』にも果敢にチャレンジする。
- 自己採点しながら間違えた原因まで把握する。
偏差値50のムスメが偏差値60に辿り着けなかった原因について、今回ムスコの脳内を探るコトで改めて分析できました。
でも、これを他の科目に応用できるかと言えば、それは別問題。
目下の悩みゴトと言えば、算数に追随して他の科目も伸びてくれたら良いのにな…と思う今日この頃です。
お子様への最適化提案
最後までブログを読んで頂き、ありがとうございましたm(_ _)m
もう少しだけ!お付き合いください。
我が家のムスコは、中学受験が終わるまで個別指導塾のTOMASに通わせていました。
理由は、日能研の補習として『親では見きれない子供の苦手科目をサポートしてもらうのに最適』と考えたから。
集団塾と個別指導塾の距離、立地等も重要なポイントだと思いますが、
お住まいの地域やご家庭の事情によっては、適切な個別指導塾が見つからず、お困りの人も多いんじゃないかと。
上記のような境遇で、中学受験ドクター
が良かった!というママ友の話を聞きました。
そのお子様は、以下の理由でピッタリはまったそうです。
- (色々とワケがあって)集団塾に通いたくなかった。
- オンライン授業もOKで、通塾する必要がなかった。
- 特定の科目だけ伸び悩んでいたので、科目を絞って見てもらいたかった。
中学受験ドクター
の入塾に至るまでは、下記の流れだったそうです。
- 最初に無料(オンライン)体験講義で、春野陽子先生の授業を受けた。
- 授業後、『説明がわかりやすい!』とお子様が感動♪
- 『この先生に習いたい!!』と言うコトで入塾に。
春野先生の授業風景はコチラをご参考ください。
今でも無料体験講義を受けられるそうです。
是非!ご検討してみてはいかがでしょうか(^O^)
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