過去10年間、中学受験国語で最も出題された『小学5年生』について

国語・作品/暗記

物語の概要

今回、ご紹介するのは、重松 清著『小学5年生』。

子供に読ませたいお話でもありますが、大人が読んでも楽しめる一冊だと思います。
是非ご紹介させて下さい。

作品紹介

クラスメイトの突然の転校、近しい人との死別、見知らぬ大人や、転校先での出会い、異性へ寄せるほのかな恋心、淡い性への目覚め、ケンカと友情——まだ「おとな」ではないけれど、もう「子ども」でもない。微妙な時期の小学5年生の少年たちの涙と微笑みを、移りゆく美しい四季を背景に描く、17篇のショートストーリー。

上述は、文庫本の裏面に記載されている紹介文です。


小学五年生 (文春文庫)

17篇のストーリーの主人公は、全て小学5年生の男子。『少年』が主語となり、物語が展開されていきます。

おそらく、ここ10年間で最も国語の中学受験問題として扱われたのではないだろうか…?
と思ってしまうくらい、頻出の物語です。

なぜ『小学五年生』が中学受験問題に採用されたのか?

大人目線で読むと、大変感動する作品

小学生を通り越し、大人になってしまった私達の目線で読んだ時、小学5年生の頃の複雑な気持ち、思い出がどっと心に入り込んできます。

ほろ苦い思い出、共感できる思い、やるせない思い、スカッとする気持ち…

中学受験問題を作成する学校の先生にとっては、これらの心情、情景描写を国語の問題にしやすいのだろうな…と推測できます。

そして出題された学校数によって、この推測は断定に変化します。

本記事の最後に、出題された学校を挙げておきました。すごい数です。私が把握しているだけでも30校近くあるのです。

「読んだことある!」経験は心理的余裕が生まれる

ムスコに勧めたところ、少しだけ読んでくれました。開口一番、「これ、読んだことある!」と言っていたのが印象的でした。

当時、小学4年生の1月です。塾の国語のテスト(小4)で、すでにテスト問題として出題された内容もあるのです。

「読んだことがある!」という経験知は、受験時に大きな武器になります。
心理的に大きな余裕が生まれるのです。

テスト問題として出てくる国語は、物語の一部を切り取って出てきます。

  • 問題文の前の話は、どういう内容だったのか?
  • 問題文の後に、どういう展開になっていくのか?

もし、子供の国語のテストの結果が悪くても、このように思ってほしい。
そして、『本で読みたい!』と言ってくれれば、しめたものなのですが…我が家の場合は、なかなかそうはいきません。

読書が好きだからと言って、必ずしも国語ができる子ではない…と言う話はよく聞きます。
しかし、読書が嫌いな子で、国語ができる子はすごく稀なケースです。

で、あれば…読書が好きになって欲しい。と思うのが親心です。

国語が出来ない子の問題解決として、”読書経験値を増やす”コトが一つの糸口だと思うのです。
いかに”読んだ!解いた!という経験があるのか?”が重要です。

子育て視点での『小学5年生』

『オタマジャクシ』と『カエル』

花まるグループ代表の高濱正伸氏が、講演会で言っていた言葉を思い出しました。

  • 子供が『9歳まで』と、『11歳から社会に出るまで』では子育てのフェーズが異なる。
  • 二つのフェーズは、例えるならば、前者が『オタマジャクシ』で、後者が『カエル』。
  • 二つのフェーズでは、親は接し方を変える必要がある。

男子は少し心の成長が遅いので、『オタマジャクシ』から『カエル』に切り替わる時は、小学5年生(11歳)が適齢期なのだと思います。

本の主人公達も、様々な環境変化に対応しきれず、失敗を経験しながらも成長しようとする姿勢が描かれています。

出題された学校

下記の学校で出題されています。
2008年がピークですが、毎年、コンスタントに出題されています。

根強い人気があるのもうなづけますね。

2008年 神奈川大学附属中学校
『友だちの友だち』
2008年 恵泉女学園中学校
『南小、フォーエバー』
2008年 城北中学校
『バスに乗って』
2008年 聖光学院中学校
『すねぼんさん』
2008年 成城学園中学校
『おとうと』
2008年 山脇学園中学校
『バスに乗って』
2008年 立命館慶祥中学校
『葉桜』
2009年 慶應義塾普通部
『南小、フォーエバー』
2009年 函館ラ・サール中学校
『南小、フォーエバー』
2010年 頌栄女子学院中学校
『友だちの友だち』
2011年 金城学院中学校
2011年 中央大学附属中学校
『バスに乗って』
2012年 春日部共栄中学校
『正』
2012年 志學館中等部
2012年 佼成学園中学校
2012年 法政大学第二中学校
『バスに乗って』
2013年 東京農業大学第一高等学校中等部
2013年 札幌光星中学校
2013年 麗澤中学校
2014年 世田谷学園中学校
2014年 文華女子中学校
2015年 暁星国際中学校
2015年 西武台新座中学校
2015年 相洋中学校
2015年 安田学園中学校
2016年 高田中学校
2018年 清泉女学院中学校
2019年 武南中学校

お子様への最適化提案

最後までブログを読んで頂き、ありがとうございましたm(_ _)m

もう少しだけ!お付き合いください。

我が家のムスコは、中学受験が終わるまで個別指導塾のTOMASに通わせていました。

理由は、日能研の補習として『親では見きれない子供の苦手科目をサポートしてもらうのに最適』と考えたから。

集団塾と個別指導塾の距離、立地等も重要なポイントだと思いますが、

お住まいの地域やご家庭の事情によっては、適切な個別指導塾が見つからず、お困りの人も多いんじゃないかと。

上記のような境遇で、中学受験ドクター が良かった!というママ友の話を聞きました。

そのお子様は、以下の理由でピッタリはまったそうです。

  • (色々とワケがあって)集団塾に通いたくなかった。
  • オンライン授業もOKで、通塾する必要がなかった。
  • 特定の科目だけ伸び悩んでいたので、科目を絞って見てもらいたかった。

中学受験ドクター の入塾に至るまでは、下記の流れだったそうです。

  1. 最初に無料(オンライン)体験講義で、春野陽子先生の授業を受けた。
  2. 授業後、『説明がわかりやすい!』とお子様が感動♪
  3. 『この先生に習いたい!!』と言うコトで入塾に。

春野先生の授業風景はコチラをご参考ください。

YouTube
作成した動画を友だち、家族、世界中の人たちと共有

今でも無料体験講義を受けられるそうです。

是非!ご検討してみてはいかがでしょうか(^O^)

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