中学受験をご検討中の保護者の皆様、ご苦労様です。
受験本番まであと数日!と迫った時に、過去問は3周くらい解き終わっちゃった。
弱点分野がどうしても改善されない…どうすれば補強できるのか?と困っている小6の保護者様!
今回は、そんな保護者様に向けて役立つかもしれない補強方法をご紹介したいと思います。
結論をまとめると、下記になります。
- 保護者様自身が志望校の過去問を解いて、子供が苦手としている傾向を掴む。
- 似た傾向の問題を出題する他校の過去問を探す。
- 子供と相談した上で、納得したら子供に他校の過去問を解かせる。
- 問題の傾向がわからない…等で悩むなら、上述の内容を塾の先生に相談してみるのもアリ。
4歳上のムスメの中学受験の話に遡ると、上述の弱点克服に至らないまま…2月1日を迎えてしまいました。

あん時は、どうして良いのか…ようわからんかったもんなぁ!
そうなんですよのpaddle師匠。
ムスメの中学受験が終わってみて、あの時こうやっていれば…という後悔が幾つかあります。その中の一つが、弱点分野の補強です。
上記の1、4番はやったのですが、何か手を打たないと!と思いつつ…何も出来ずに後悔だけが残りました。
この記事を読んで『使える手段かも』と思ったならば、参考にして頂きたいと思います。
では、どうぞ!
現状把握
子供の過去問を解いてみる
子供の弱点を知るには、保護者様自身が過去問を解いてみてください。
子供が解いた過去問の丸付けだけではなく、実際に解いてみれば子供のつまづきポイント(弱点)が把握できます。
おそらく、8割以上の保護者さんは
『そんなコトはすでにやってるよ!』
とツッコミたくなるでしょう。
でも、『ここから先…どうすればいいの?』
と、悩んでいる保護者様が多いのではないか?と思いました。
なぜなら、私自身もそうだったからです。
問題把握の入口として弱点を知る
少し、脇道に逸れますが…KT法という問題解決方法があります。
KT法とは、1950年代に米国のシンクタンクに勤務していたケプナーとトリゴーが、アメリカ空軍における意思決定プロセスを分析し、考案された問題解決方法である。 必要な情報を集め、的確な結論を合理的に導き出すための思考プロセスを体系化したもの。
KT法では、現状を把握しどんな問題が発生しているのか?を分析する必要があります。
過去問を保護者が解いてみる意義は、KT法でいう入口の『状況把握(SA:Situation Appraisal)』にあたります。
ここから子供の弱点を把握して、手を打っていく必要がありますね。
他校の過去問から類題を探す
他校の問題、しかも1ランク簡単な類題を探し出して、子供に解かせる方法をお勧めします。
『なぜ1ランク簡単な類題なのか?』の説明と、
『どうやってその類題を探すのか?』の方法をご紹介しますね。
なぜ簡単な類題なのか?
他校の1ランク簡単な類題を解かせるコトで、次の様な効果があると考えています。
- 子供が1ランク下で解けるのか?実は2ランク下げる必要があるのか?子供の理解度を把握できる。
- どこまでが理解できて、どこからが理解できないのか?子供自身も理解の境界線を可視化できる。
- 簡単な類題を解くコトで”苦手意識”を払拭し、子供に自信を持たせる。
- どうしても弱点分野をクリアできない場合、(1ランク下なのか?2ランク下なのかを見極めた上で)解けるレベルの学校を併願校にする。
最後まで志望校を諦める必要はないと思うのですが、受験日が近づくに連れて保護者様、子供ともに焦ってきます。
焦りの根本原因を断ち切るには、まずは解けるレベルの類題を解いて安心するコトかな、と。
『銀本』で不得意単元の類題を探す
他校の過去問を見ながら、子供の不得意単元を探していきます。
一番のお勧めは、『銀本』と呼ばれる過去問ですね。
電話帳みたいな分厚さで、1科目1冊という構成、様々な学校の過去問が記載されています。
不得意分野の類題を探すには、持ってこいの本だと思います。
しかし、『銀本』は基本増刷しないらしいので、売り切れになるコトもあるらしいです。
そんな時は、次の方法をお勧めします。
学校の無料過去問サイトを活用する
私が以前、『過去問を無料公開する私立中学のサイト一覧』と題してまとめた記事があります。
こちらの記事に記載のリストを活用して頂ければと。
志望校より低めのランクの学校から、苦手意識とする分野の問題を保護者様が選定する…という方法をお勧めします。
リストには偏差値を記載していますので、一つの目安になろうかと。
もう、使えるものは何でも使っちゃいましょう!
子供、塾、保護者で連携を
子供との連携
弱点克服類題を探しつつ、子供にはその対策をすべきだと説明した方が良いですね。
小6にもなると、我が家に限らずほとんどの子供たちは親の言うコトを聞かなくなってきます。
せっかく探して準備しても、子供が受け入れなければ元も子もありませんから。
また、話をするコトで子供自身の本音を聞き出せるかもしれません。
- 実は、志望校を変えたくなった。
- なんとか弱点を克服したいと思っていた。
- 弱点だらけで合格点に届かないけど、落ちるの前提でも受験したい!
ムスメの受験時、周囲の子供達の本音を(受験後に)聞くと、上記のような内容だったらしいです。
渦中にいる時は、なかなか子供の本音を聞き出すのは難しいかもしれませんが、子供が話したい様子であれば、ぜひ聞いてあげて下さい。
塾との連携
先述の類題を探し出す方法については、実はなかなか難しいし、時間も掛かる作業です。
塾側に相談するのも一つの手段ですね。
ムスメの中学受験時は、完全に塾任せにしちゃいました。
塾任せにするコトの最大のデメリットはコントロールできない状態になってしまうコト。
有りたき姿は、下記のように塾と連携しながら進めるのが最良の方法ですね。
- 保護者側で子供の苦手分野の(1ランク下のレベルの)類題を探す。
- 塾側に妥当な類題か確認し、承認をもらう。
- 或いは、塾側から最適な類題を提案してもらい、保護者側も確認する。
褒めるコトが一番大事!
親が何もせず、塾に任せきり…というのが一番危険な状態ですね。
塾が何とかしてくれるだろうと思うのは危険すぎるし、
親が突っ走って子供に無理難題を押し付けても、参っちゃいますから。
子供、塾、保護者で連携して苦手分野を埋めていきたいところです。
もし、子供の志望校の過去問を解いたコトがないという保護者の方がいらっしゃったら…是非!解いてみて下さい。
そして、子供に言ってあげて下さい。
『スゴイじゃん!こんな難しい問題に取り組める様になったんだね。成長したね!』
成長承認するコトで、子供はもうひと伸びするかもしれませんね。
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