中学受験をご検討中の保護者の皆様、ご苦労様です。
子供が中学受験に向けて通塾しているものの、学力が伸び悩み…
『こんなはずじゃなかったのに!』と悩んでいる保護者さんも多いと思います。

ウチのコトやな!
えぇ…paddle師匠。まさしく我が家が体験した悩み事ですね(^^;
我が家のムスコの場合、ちょっと挙げると下記のような悩み事が出てきます。
- 学校で疲れて帰ってきて、自宅学習(塾の宿題)が計画通り進まない。
- 塾は楽しいが、家で勉強はしたくない。
- 親の言うコトはすっかり聞かなくなった。
- 何とか机に座ったが、ボーっとしたまま集中力ゼロ。
- 総合学力(偏差値)は乱高下しながらも右肩下がり。
- ついにクラス落ち寸前に関わらず、危機感ゼロ。
- 『そんなんじゃあ、辞めちゃいなよ』と言ったら逆ギレ。
- 全てが計画通りにいかず、親が疲弊…

負のスパイラルやんけ!
そうなんですよね。
4歳上のムスメや、周囲のママ友のお子様にも…大同小異、同じような悩みがありました。
要約すると、以下になります。
無理強いして勉強させるワケにもいかないので、子供の気分を上げて勉強するように神経をすり減らしてきましたが、子供自身はやる気スイッチは入らず…
もう限界!中学受験辞めさせたい!!
と参り気味の保護者様も多いんじゃないでしょうか?

ウチのコトやな!
そぅですよ!(開き直り)
しかし!子供自身はこれっぽっちも塾を辞める気が無いので、輪をかけて厄介です。
今回は『子供の自宅学習が予定通りに進まない時、親としてどういう気持ちで子供と接するべきなのか?』
私が心がけているコトをご紹介したいと思います。
結論から言うと、下記になります。
そして 距離を取りましょう♪

なんじゃそら!
さすがに、そう突っ込みたくなる気持ちはわかりますよ。
しかし!4歳上のムスメの中学受験時に悟りました。
計画通りに自宅学習できず、成績も伸び悩み…何度も胸が張り裂けるような思いをしてきました。
何度足掻いても、どうにもならないコトが多々あります。
やってはならないコトと、やった方が良いコト、ムスメの中学受験前後の振り返り…という流れでご紹介したいと思います。
やってはならないコト
父能研になってはいけない
父能研とは、お父さんが母子で取り組む中学受験にしゃしゃり出てきて、アレコレ口を挟むコトだそうです。
父能研と称されるお父様達は、下記のような行動を取るそうです。
出典:「日能研」ならぬ「父能研」の功罪!/鳥居りんこ著
- 親が家庭教師代わりになって子供の勉強を見る。
- 塾で習っていない解法(方程式等)を子供に教える。
- スケジュールを立てて、計画通りにこなそうとする。
上述の記事を読む限り、
『そりゃ、やっちゃダメだわな』と共感できる内容(赤色アンダーライン)もあれば、
『そうだろうか?』(青色アンダーライン)と疑問に思うコトもあります。

賛否両論あるってコトやな!
そうですね。
さすがに、小学生に方程式なんか教えてはならない!くらいは存じています。
あと、青色アンダーラインは父親に限った話ではないかなと。この点については、後述しますね。
父能研の象徴とは
父能研の象徴とも言えるべき人物とは…ずばり!
『二月の勝者』に出てくる島津順君の父親ではないでしょうか?
9巻では、島津君を精神的に追い詰める父親が警察沙汰になり…離婚問題にまで発展してきました。
せっかくの島津君の能力が、父能研で台無しにされている感じがして…もったいない展開ですね。
実際にママ友の中で、中学受験をきっかけに離婚してしまったご夫婦もいました。
でも、コロナ禍や中学受験が離婚の引き金になっただけであって、そもそも夫妻で抱えていた問題だと思われます。
詳細は、こちらをご参考ください。
話は少し逸れましたが、父能研の実態はご理解頂けたと思います。
親が頑張ってはならない理由
4歳年上のムスメの受験時は、精神的に疲弊しながらも何とか乗り越えるコトが出来ました。
当時を振り返ると、親も子供も『頑張りすぎない』という思考に切り替えて受験勉強に取り組んだのが良かったんじゃないか、と思います。
ムスメのキャパシティを超えそうだと察知したら、ムリに勉強しないようにする…という方針で勉強したのが良かったのかと。
(逆にキャパを超えると大号泣が始まってしまうので、そうならないように神経をすり減らす必要があったワケですが…)
世の中的には『下剋上受験』の桜井伸一氏のように、死に物狂いで親子(父娘)で中学受験に取り組むご家庭も多いのが実態です。
高い目標は素晴らしいですが、高すぎると反動が出てきます。
著書の中でも出てきますが、家庭教師役を担っていた桜井氏はメンタル的にやられてしまったようです。
中学受験が終わって減薬しているようですが…完治には至っていない様子。中学受験の代償としては少し大きいですね。
また、精神安定の為に薬に依存しちゃう親御様も一定数いるようです。
中学受験の世界にのめり込みすぎないように注意したいトコロですね。
やった方が良いコト
良い意味で『あきらめる』
『嫌われる勇気』では、【課題の分離】として次のような説明があります。
アドラー心理学では、自分でコントロールできる「自分の課題」と自分にはコントロールのできない「他者の課題」(この場合は子供の課題)をしっかり分離することが重要だとされています。
コントロールできない「他者の課題」には踏み込まないこと、そして「自分の課題」を理解すること。
課題の最終的な末路を経験し、責任を負うのは誰かという観点から課題は分離できます。
ここで例え話として出てきたのが、次のイギリスの諺です。
『馬を水辺に連れて行っても馬は水を飲まない』
人(自分:親)と馬(他者:子供)に例えた場合、次のように言い換えられます。
- (人が)馬を水辺に連れて行く。
⇨塾等の勉強する機会、環境を子供に与えるのは親の課題。 - 馬は水を飲まない。
⇨子供が勉強するか否かは子供の課題。
上述のように課題を分離させた結果、親の責任を果たしていると考えれば…少しばかりの悩みやイライラを解消できるようになった気がします。
良い意味で言うと『あきらめる』コトが肝心かなと。
たまには距離を取るコトも
コロナ禍で世の中がSTAYHOMEの時…ムスコはダラダラ状態に陥りました。
見ていて精神的に辛かったので、私は週末だけ別居させてもらうコトに。
今でも、ムスコがダラダラモードに突入すると、下記のような対応で距離を取るようにしています。
- 車に乗って(一人で)ドライブする。
- ファミレスで(一人で)ゆっくりする。
- (在宅勤務が推奨されているのに)出社する。
私がいなくなると、ムスコは(反省したのか?)勉強するようです。
ムスメの振り返り
ムスメの時はどうだったのか?中学受験前後を少し振り返ってみようと思います。
中学受験は通過点
4歳上のムスメは、過酷な中学受験を終えて…現在は中高一貫校での生活を満喫中?です。
特に楽しい!っていう話を聞くワケではないですが、
『学校に行きたくない!』
とは言ったコトがないので、不登校の問題は無さそうです。
また、定期試験等も自分で勉強し、クラス平均以上の成績を取ってくるようになりました。
中学受験時はギリギリ合格だったし、燃え尽き症候群にならないか?
心配していましたが、今のところムスメは健全に安定的に成長していると言えます。
小石につまづいたムスメ
実は、ムスメは中学受験時に第一希望校の結果が残念で、今の学校にお世話になっています。
今思えば、第一希望校残念だったコトがムスメを少し成長させてくれるきっかけになったんじゃないか?と考えています。
ムスメの人生の中で小石につまづく(中学受験が残念だった)コトによって、
- 『小石につまづく痛み』を学んでくれたとすれば…
- 精神的な成長を手に入れてくれたとしたら…
大きな成果が得られた!と言えます。
そういう気づきが得られたのであれば、中学受験は親子にとって成長の場になり得ます。
最後に
もうすぐ小6になるムスコがどんな展開になるのか?は、わかりません。(2020年12月末現在)
しかし、親子共倒れにならないように中学受験に挑みたいな、と思う今日この頃です。
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