中学受験をご検討中の保護者の皆様、ご苦労様です。
学年の切り替わりは、転塾するお子さんが多いですね。
ムスコと同じ学年でも、転塾していくお子さん達の情報を聞きました。(ママ友周りの情報です)
4歳上のムスメの中学受験時も、学年の切り替わりタイミングに関わらず転塾していくお子さんが一定数いました。
そもそも、なぜ転塾したのか?転塾した後、お子さん達はどうなったのか?
結論から言うと…
…ですね。

夢も希望も無いやんけ!
そうなんですよのpaddle師匠!
ネットで調べた限りだと華々しい成功事例が紹介されていますが、ごく少数派と思われます。
そして、ママ友周りの現実を見ていると…ほぼ大多数(っていうか全て)が失敗に終わっています。
転塾する前に、成績(以下、偏差値)が低迷する根本的な問題を把握していないんじゃないかと。
そんなママ友達の事例をご紹介すると共に、読者様の問題解決の糸口になれば幸いです。
では、行ってみましょう!
一般的な転塾の思考
毎年、子供を転塾させる保護者は、次の様な思考のループです。
- 子供を塾に習わせているが、偏差値は低迷したまま。
⬇︎ - 塾の面倒見が悪く、対応に不満がある。
⬇︎ - このまま今の塾に通わせ続けても、きっと偏差値は低迷したまま中学受験を向かえる事になりそう。
⬇︎ - あっちの塾の面倒見が良いって聞いたけど、転塾すれば子供の偏差値が上がるかも♪
⬇︎ - 一発逆転を狙って転塾させよう!
そんなワケで転塾するのですが、転塾先でも同じく偏差値が低迷したまま…このループを繰り返すのです。
中には、2回、3回…と転塾を繰り返すご家庭も。
偏差値が低迷するのは当然です。保護者が根本的な問題を把握していないワケですから。
偏差値が低迷する根本理由
上記の様な思考のループで転塾していくワケですが、
偏差値が低迷する根本的な理由って何だろう?
って、突き詰めて考えていない様に思われます。
今まで様々なママ友の事例を見て(聞いて)きた中で、次の様な共通点が浮かび上がってきました。
- 子供自身の性格に問題がある。
- 子供を取り巻く学校、塾、家庭等の環境に問題がある。
- 子供を塾に預けたら、成績が勝手に上がっていくものだと(保護様が)勘違いしている。
どの内容も偏差値と直接関係しないコトのように思えますが、結果的には密接に結びついているかな、と。
(ちなみに、我が家の子供達にも当てはまっている内容があり、偏差値を伸ばせなかった反省点も込めてこの記事を書いています)
今回は、『子供の性格の問題』と『保護者の勘違い』にフォーカスして深掘りしていきますね。
子供の性格の問題
一言で『子供の性格』と言っても、その性格と対応すべき手法は多様にあります。
合格する子どものすごい伸ばし方/ 松本 亘正【著】では、学習への取り組み姿勢を4タイプの性格(一点集中タイプ、コツコツタイプ、お調子ものタイプ、のんびりマイペースタイプ)に分けて解説しています。
具体的な性格とテクニカルな対応については、上述の著書にお任せします。
で、もっと根深い…根本的な性格として
『素直な性格か?頑固な性格か?』
これに集約されると言っても過言ではない!って思っています。
もう少し、具体的に解説しますね。
素直タイプ
学習面における『素直タイプ』の例を挙げるなら、こんなタイプです。
- 塾の授業をちゃんと聞く。
- 親の意見、アドバイスを素直に聞き入れる。
- (自宅学習で)わからなかったら自分でテキストやノートを調べる。
- それでもわからなかったら、先生や親に質問する。
別の言い方をすると、『優等生タイプ』とも言えますね。
頑固タイプ
反して、以下の子供が頑固タイプです。
- 授業中、集中していない。
でも、雑談にはちゃっかり参加。 - 親の意見、アドバイスを聞かない。右から左にスルー。
でも、先生の言うコトは意外と聞く。 - (自宅学習で)塾の授業で教わった解法を使わず、我流のまま解こうとして結局解けない。
- わからない問題は放置。先生や親に質問しない。
こちらは、『凡人タイプ』と言えるでしょう。
ほとんどが頑固タイプ
ここまで読んだ時点で、次のようなツッコミを入れたくなりませんか?

素直タイプなんかおらんやろ!
そうなんですよのpaddle師匠!
体感ですが、小学生の97%は頑固タイプです。ちなみに、我が家の子供達も頑固タイプですね♪
でも、親が素直タイプに矯正していくコトは可能じゃないか、と考えています。
少しでも、できるところから素直タイプに矯正するコトによって、子供が成長していけるんじゃないかと。
そして、偏差値が上がらない…と嘆く親の大半は、塾に丸投げ状態の傾向にあるようです。
頑固から素直への矯正
『頑固タイプ』から『素直タイプ』への矯正って大変ですね。
で、偏差値向上の為の具体的な矯正事例は以下の通り。
- 塾でもらったプリントを整理し、ファイリングする。
⇨子供に『あの時のプリントってドコ?』って聞かれた時にすぐに渡せるように。 - 宿題は全て親が目を通し、解いておく。(特に算数は、子供が塾で習った解法+α)
⇨子供が『わからない』と言ってきたら、すぐに教えられるように。それでも理解できない問題は、『塾の先生に聞いておいで』と促す。 - 塾の宿題をこなしながら理解を深められるように、宿題に優先順位を付けて日程管理する。
⇨柔軟な対応で『この日までにやらせなきゃ!』は厳禁。
矯正とは、すなわち親のフォローとも言い換えられますね。
小学生の子供一人では学習管理しきれないし、そんな時間もありません。
親がフォローしている姿を見せておくコトで、子供が中学生になった時に実践して親離れしてもらえば良いかな、と。
すなわち、『頑固タイプ』から『素直タイプ』への転換は、中学受験での受験勉強の中で親がフォローする事で矯正されていくもの、と考えています。
自宅学習の重要性
塾の対応に不満を抱いてもムダ
塾が何も対応してくれない…と不満に感じる保護者達は、
塾に預けてさえいれば『勝手に子供の偏差値が上がっていくもの』
と、考えている様です。
同じ塾に通っている子供達がたくさんいる中で、自分の子供だけ勝手に成績が伸びる!なんてワケないですよね。
そんな保護者に限って、上述した親のフォロー(矯正)は皆無のようです。
ですので、転塾の思考のループで先述した通り、
『塾の面倒見が悪く、対応に不満がある。』
と、他責的な思考のループに陥るのではないか?と思われます。
結局、自宅学習が重要
同じ塾に通い、同じ授業を受けて帰ってくる子供達。そのまま放置していても偏差値は低迷したままなのは、ご理解頂けたと思います。
ならば、塾にいない時間をどうやって過ごすか?すなわち、
自宅学習をどうするか?
これが、偏差値を伸ばすための最重要課題と言えますね。
とは言え、多くのご家庭で自宅学習がうまく行かず、頭を悩ませているのも事実です。
自宅学習時の親の心構えについては、こちらの記事をご参考ください。
根深い自宅学習の課題
他にも自宅学習が上手くいかない要因として、下記の様な根本的問題があります。
- 子供のヤル気(モチベーション)を上げるにはどうすれば良いのか?
- 子供にストレスを溜めすぎずに自宅学習をこなすには?
- 家庭環境をどう整えるか?(夫婦の仲も大事♪)
- 子供が塾で習ってきた問題を親が解けず、フォローできない。
- 共働き家庭はどう対応すべきか?
これらの問題については、機会があれば改めてご紹介させて頂きたいな、と思います。
今回の内容まとめ
今回の内容をまとめると、次の3点になりますね。
- 塾に預けただけでは、ほとんどの子供の偏差値は低迷したまま。
- 打開するには自宅学習が大事。
- 自宅学習には親のフォローが必要。
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