中学受験をご検討中の保護者の皆様、ご苦労様です。
皆様もご存知の通り、首都圏中学受験は1月10日から埼玉県で始まります。
※一部の例外を除きます。
東京都内を第一志望校に考えている人達にとっては、埼玉県は辺境の地であり”お試し受験”と位置付けられてきました。
でも、ちょっと待って下さい!
東京受験が残念な結果で、埼玉の私立校に通学する人は一定数います。

ウチのムスメも通ってるもんなぁ!
そうなんですよね!
さらに!ムスメ情報によると本命校として合格を勝ち取り、通学しているお子様もいるようです。(まぁ、当然ですよね)
コロナ禍での中学受験は、埼玉県の私立校を本命に考えて受験するご家庭が増えるのではないか?と(勝手に)妄想しています。
『コロナ禍による影響』を起点に、下記2点の展開が考えられるからです。
- 経済的に不透明で心配だけど、何とか子供を私立校に通わせたい。
(予備校要らずでお財布に優しい進学校に通わせたい) - 埼玉県民は東京都への私立校通学を抑制する方向に?
(通学時のリスクを減らしたい)
そして、この推測が正しいとなると…下記の結論になるかもしれません。
どういうコトなのか?
深掘りしながら解説していきますね。
経済的視点
子供を私学に通わせたい!
以前、特待制度に関連する記事を書きました。
じわじわと読まれるようになり、当ブログ内の閲覧ランキングで1位になったコトも。
これは、読者さんが下記のような懸案、関心があるからだと思われます。
- コロナ禍で将来的に経済不安がある。
- でも、何とか学費を工面して我が子を私学に通わせたい!
- 大学入試改革も不安だし。
- 私学に通わせる手段として特待生制度って聞いたコトはあるものの、経済的以外のネガポジが不明。
上記の懸案を抱いて検索した結果、こちらの記事を読みに来て頂けたのではないか?
そのように考えました。
『お得』な学校が多い
特に、埼玉には『お得』な学校が多いのではないか?と考えています。
『お得』な学校の代表格として、栄東、開智、大宮開成という私立中学校があります。
3校に共通して言える『お得』とは、下記になりますね。
- 学費自体が良心的に設定されていて『お得』。
- 高校2年生で全ての履修範囲を修了し、高3では受験指導してくれる。予備校要らずで『お得』。
- 中学受験時の入口偏差値に対して、大学受験時の出口偏差値が高い(と言われている)ので『お得』。
- 先述の特待制度が充実している。特に栄東では「中高6年間奨学生」が新設されて、更に『お得』。
もちろん、一般論なので『お得』になり得るか否かは、生徒自身によると思いますが。
(保護者目線として)上述の3校に限らず、埼玉県の学校はお得な学校が多い!と言えますね。
埼玉県民と東京都民の分断?
コロナ禍で東京流出抑制
かつて、多くの埼玉県民や千葉県民は、東京に強い憧れを持っていました。(飽くまで個人的見解です)
少し『翔んで埼玉』の世界ですね(^_^)
しかし!コロナ禍が終息する見通しが立たない中、人が密集する東京に行くのは危険!
…と考える保護者様も一定数いるのではないか?と推測しました。
朝の通勤ラッシュなんか、ハンパないですからね。
そう考えると、越境してまで東京に通学させたくないと思う保護者様もいるかもしれません。
東京都民の転出超過?
コロナ禍でテレワークなどが普及し、都心から郊外へ転居する動きが続いている…という現象も発生しているようです。
転出先は、埼玉、千葉、神奈川の3県で、逆に3県は転入超過の現象が起きているんだとか。
今は子供が小学生なので、中学受験が終わったら一家で埼玉、千葉に引っ越しして東京から離れようかな。
…なんて考えた場合、東京以外の学校を本命校として検討するかもしれません。
埼玉校が難化するかもしれない理由
以上、『埼玉の私立中学校が、お試しから本命に変わるかもしれない論』ですが、その延長上に考えられるコト。
それは、『埼玉校が難化するかもしれない』という懸案です。
歩留まり率をどう設定するか?
歩留まり率とは、『合格者を分母とした時の入学者の割合』と定義しておきます。
埼玉県の私立中学校は、お試し校という自覚があるので合格者を多めに出してきました。
合格者を多めに設定するのは、東京受験で本命校に合格するとソッチに流れていくからです。
また、大半の埼玉校の合格手続き締め切り日が東京受験終了後に設定されています。
そういう設定になっているのは、下記のような理由だと推測されます。
【埼玉校の目線】
- 東京受験前に手続きを締めきっちゃうと、生徒が集まらない。
【受験者の目線】
- 埼玉校の合格があると安心して東京受験に臨むコトができる。
- 東京受験が残念だった時の受け入れ校(抑えの学校)があって安心。
- 東京校で合格をもらったが、埼玉校に魅力を感じた。
ここで、『歩留まり率』をどう設定するか?が問題になってきます。
下記のような振れが発生するため、各校とも苦戦しているようですね。
- 合格者を多めに出す。
⇨定員オーバーとなり上振れする。 - 合格者を少なめに出す。
⇨定員割れのリスクがある。
その年の大学進学実績、時事的な事案によって、歩留まり率は変動するはずです。その点をどう読むか?
これが埼玉校の悩みのタネと言えそうですね。
歩留まり率は上昇傾向
歩留まり率をどう設定しているのか?
不明点も多いですが、具体的に2020年の大宮開成中学の受験結果を例に分析してみます。
下の表は、過去の受験者数と入学者数の推移です。
年度 | 2020年 | 2019年 | 2018年 |
---|---|---|---|
定員数 | 120 | 120 | 120 |
受験数 | 3487 | 1949 | 1667 |
合格数 | 1065 | 1386 | 1284 |
入学者 | 193 | 144 | 106 |
歩留まり率(%) | 18.1 | 10.4 | 8.3 |
※各々の人数は、出典の表から算出しました。
出典:大宮開成中学校 入学試験結果
注)正確な入学者数は不明です。上表は、2020年時点の各学年の人数を入学者数としています。
特に大宮開成は大学進学実績が向上したコトもあり、歩留まり率が上昇してきました。
定員数に対する入学者数も増加傾向で、定員オーバーなのが一目瞭然ですね。
(受験者の保護者目線での分析です。ご了承下さい)
歩留まり率の上昇は偏差値上昇と同義
上述した『埼玉の私立中学校が、お試しから本命に変わるかもしれない論』に加え、歩留まり率が上昇した場合、考えられるコトは…ズバリ!
入学難易度(偏差値)の上昇ですね!
定員オーバーした生徒数をどうするか?学校側として、下記の手段が考えられます。
- 下の学年で入学者数を絞る。
- 高校生の募集を抑制する。
学校自体の教室等のキャパシティは変わらないので、どこかで調整するのではないか?と考えられます。
上述の展開通りになると、コロナ禍での埼玉県の受験は難化傾向になるかもしれませんね。
お子様への最適化提案
最後までブログを読んで頂き、ありがとうございましたm(_ _)m
もう少しだけ!お付き合いください。
我が家のムスコは、中学受験が終わるまで個別指導塾のTOMASに通わせていました。
理由は、日能研の補習として『親では見きれない子供の苦手科目をサポートしてもらうのに最適』と考えたから。
集団塾と個別指導塾の距離、立地等も重要なポイントだと思いますが、
お住まいの地域やご家庭の事情によっては、適切な個別指導塾が見つからず、お困りの人も多いんじゃないかと。
上記のような境遇で、中学受験ドクター
が良かった!というママ友の話を聞きました。
そのお子様は、以下の理由でピッタリはまったそうです。
- (色々とワケがあって)集団塾に通いたくなかった。
- オンライン授業もOKで、通塾する必要がなかった。
- 特定の科目だけ伸び悩んでいたので、科目を絞って見てもらいたかった。
中学受験ドクター
の入塾に至るまでは、下記の流れだったそうです。
- 最初に無料(オンライン)体験講義で、春野陽子先生の授業を受けた。
- 授業後、『説明がわかりやすい!』とお子様が感動♪
- 『この先生に習いたい!!』と言うコトで入塾に。
春野先生の授業風景はコチラをご参考ください。
今でも無料体験講義を受けられるそうです。
是非!ご検討してみてはいかがでしょうか(^O^)
コメント
仲間です、子は同級生で偏差値も似たり寄ったりです。もしや同じ市内とか思ってしまうほど(笑)なんだか心配になってきましたよぉ。無事にどっかにいけるのかなぁ。
コメントありがとうございます。
共感頂き、とても心強い思いです。
大変だと思いますが、お互い頑張りましょう!